夏らしいタイトルに惹かれて〜すいかの匂い〜
久しぶりに読みました。
初めて読んだのは大学生のとき。
あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。つい今しがたのことみたいに――バニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い。無防備に出遭ってしまい、心に織りこまれてしまった事ども。おかげで困惑と痛みと自分の邪気を知り、私ひとりで、これは秘密、と思い決めた。11人の少女の、かけがえのない夏の記憶の物語。
こんなあらすじからは想像しなかったお話ばかりで。
一つ目の話を読み終わり、何だコレ?と。
なんか思ってたのと違う。
一つ話が終わるごとに、なんだか、なんとも言えぬ気持ちに。
読後感、気持ちが悪い。
とても不快な場面もありましたし。
かと言って読みにくい話はない。
するする読める。
不思議な一冊。
小学生の夏、こんな感じ、あったなぁ~なんてこと、私には無いけれども。
怖いような、惹かれるような。
久々に読んで、やはり何とも言えない気持ちになった。
ただ、これを読むと自分の小学生時代(夏)を思い出す。
この話に出てくる少女達のような経験は無いけれど、思い出は沢山ある。
匂いも、覚えている。
今日は懐かしい思い出に浸りながら寝よう。
怖いことは思い出しませんように。
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