暑いときに読みたい~『姑獲鳥の夏』~
ぜひとも、この分厚い一冊の本、読んでいただきたい。
初めて見たときは驚きました。
分厚っ!!
自分では見つけても買わなかっただろうな。
初めての京極夏彦!となると、パッと見て躊躇してしまう。
ページ数…。
最初にこの本を読んだのは大学生の時。
妖怪大好きな友人から
「面白いから読んでほしい」
と渡されたのです。
渡されてすぐに読み始めました。
出だし、面白い。
しかし、途中辛くなる私。
妖怪の話、妖怪の話…難しくなってきた…。
早く読まなくてはと思いつつ、三日ほど寝かせてしまいました。
借りているのだからと奮起し、再び読み始める。
そしてついにラストへ、近づく、と、
止まらないー!!
途中失速していたのが噓のよう。ものすごいスピードで読んでしまう。
なにこれ、なにこの展開ー!!
めっちゃくちゃに面白かったです。
癖になります。
ついでに一冊読み切ったという達成感もすごい。
ありがとう友よです。
ちなみにその年映画が公開されたので友人と観に行きましたが、なんともイマイチでした。
次作の魍魎の匣は期待せず観に行ったのですが、姑獲鳥の夏よりは面白かった記憶があります。
また友とのんびり映画が観られるときがくるといいなぁ。
父から私へ、初めての漫画~『うる星やつら』~
10月から新しくアニメが放送されることになりましたね。
ものすごく楽しみにしています。
『うる星やつら』は私が初めて読んだ漫画です。
小学三年生のときに、何故か、出張帰りの父が一巻をお土産に買ってきてくれました。
小学二年生のときに、何故か、サンタさんが、アニメ映画の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』をプレゼントしてくれていたので、私が喜ぶかなぁと思って買ってきてくれたのでしょうか。
素直に喜んだ私はそれから少しずつ続きを集めました。
当時私の住む田舎の本屋では買えなかったので、年に二、三度都会に出かけたときに。
一冊ずつ買ってもらっていたのです。
全15巻集めるのには時間がかかりました。
父が一巻を買ったころには全巻発売済みだったので、一気に買うこともできたはずです。
しかし、「一冊ずつだよ」という決まりのおかげで、私は本を集めるワクワク感を知りました。
本屋へ行く楽しみも、そこで覚えた気がします。
自分の買いたい本を探し、見つけ、買って、持って帰って読んで、本棚に並べる。
楽しいんですよね~。
『うる星やつら 少年サンデーコミックスワイド版』今でも大切にしています。
何回読んでも面白く、感動します。
ちなみに今回のアニメ化が決まってしばらくして、珍しく父からメールが届きました。
うる星やつら、アニメ化するみたいやぞ。
と。
もちろん知ってますよ。あなたのお陰でうる星やつら大好き、高橋留美子さん大好きになったのですから。
そんな父、好きです。
キラキラ~『ダンス・ダンス・ダンスール』~
今アニメもやっているので毎週楽しく見ています。
キラキラした人を見ると元気になれますね。
私自身3歳から30歳まで踊っていましたが、上手くなりたい!と頑張れたのはほんの一瞬でした。
楽しい、楽しくない。上手くなりたい、面倒くさい。
発表会は楽しいし、レッスンに行けばちゃんとするけれども、家でも毎日練習するのはなぁ。
そんな感じで歴だけ長い、ちょっとだけ踊れる(上手くはない)人になってしまった。
早くから始めるべき!
中学生では遅い!
それでも結局はやる気と情熱のある人が一番。
この主人公は身体にも恵まれてますけどね。
小さい頃から踊りを習っている方からすると、中高生になってから教室にやって来て一気に上達していく子を見るのは辛いものです。
自分のやる気や、頑張りが足りないからにしても悔しいのです。
どんどんハマっていって楽しそうにしている姿も羨ましいですし。
ただもちろん、楽しんで踊っている人と一緒に踊るのは楽しいですし、応援する気持ちも出てきます。
この作品には沢山のダンサーが出てきますので、色んな気持ちに共感して、この作品がより好きになっているのかもしれません。
キラキラ頑張る主人公好きということで今期アニメは『アオアシ』と『ラブオールプレー』も見てます。
ラブオールプレーは小説も持っているので近いうちに読み直したいなぁ。
忘れられない〜東野圭吾『殺人の門』〜
我が家には東野圭吾さんの本が多くあります。
読みやすい文章で、さくさく読めるところが好きなのです。
でもこの本だけは違いましたね。
イライラ。
イライラが止まらない。
まあ読み進みませんでした。
それでもなんとか一週間程かけ読了。
いやあ、生まれて初めて本を投げつけてやろうかと思いました。
なるほど「憎悪」と「殺意」の一大叙情詩ぃい!!???
(裏表紙あらすじより)
こんなに嫌な気持ちで本を読み終わったのは初めて。
これはもう、忘れられない一冊になりました。
私は本を読んだ後、誰かと感想を言い合いたいなぁと思うのですが、この本はなかなか誰にもお勧めできないですね。
めっちゃイライラするから読んでよ!
と言いたいけど、やっぱり紹介するなら読んで良かったなぁと思うものになってしまいますから。
もちろん、この本大好きだという方もおられると思います。
私にとっても、とにかくいつまでも印象に残っているという点では一番の作品ですね。